こんにちは、ちくわです!

京都では、日に日に夏が近づいて、暑い日が続いています。

思えば今日みたいな暑い日にお客様から相談を受けたのがきっかけでカスタムごあいさつ茶を始めました。

あれからもう3年もたったことに懐かしさを感じます。

 

その日は寺町商店街のアーケードから一歩出るのも嫌になるくらい

太陽がじりじりと照らしていました。

和紅茶のテイクアウトドリンクがとてもよく出ていたのを覚えています。

午後2時を過ぎた頃でしょうか。

そのお客様は、暑い中歩きまわっていたのでしょう。

少し疲れた様子でごえん茶に来店しました。

だいたい30代くらいでしょうか。

キャリアウーマンを思わせるような話し方と上品な小物使い。

女性として憧れるような方でした。

 

その方が店に入って初めに興味をもったのは『ごあいさつ茶』でした。

メッセージカードのような感覚で手渡しでき、

値段もお手頃なのでごえん茶に来店する方の多くは、

ごあいさつ茶』を買われます。

何個か商品を手にとっては棚に戻し、また手にとっては戻すのです。

迷う方はたくさんいますが、

何かが他のお客様とは違う気がしました。

 

なにかお困りなのかもしれない。

迷っているのならお話を聞くだけでもお力になれるかもしれない。

 

他の方との違いも気になった私は、話しかけてみることにしました。

「こんにちは。なにかお探しですか?」

すると、少し不安そうにこんなお話を聞かせてくれました。

「実は、仕事で異動があって、お世話になった人にお礼のプレゼントとして

何をあげようかと考えているんです。

こちらなら種類がたくさんあるからと思って来たのですが、

柄と言葉を迷ってしまって……」

見ると、オレンジのドットに水引きのモチーフがあしらわれた『お世話になりました茶』と

京都の先斗町を思わせる千鳥のモチーフの『ありがとうございます茶』を迷っているようです。

「千鳥って京都っぽいしいいなと思うんです。

でも、言葉がちょっとタイミングとずれてしまう気がして……」

 

なるほど。

確かに、絵はいいけど文字がタイミングとずれることってあるのかもしれない。

お話を聞きながら、

悩む理由に思わず納得してしまいました。

どうしたら……。

と、私も一緒に悩もうとしたその時、一ついいアイデアを思いつきました。

ん?

これって絵はそのままで、

文字を差し替えるように注文してもらえれば解決する話しかもしれない!!

一緒にお名前も入れることができたら

喜んでもらえるかな?

色々アイデアは浮かぶけど、

まずはお客様にご提案してみよう。

 

注文は10個からということ。

値段は、デザイン料がかからないので『ごあいさつ茶』と値段は変わらないこと。

以上のことに確認をお願いして、

文字の差し替えをご提案しました。

それを聞いた時のお客様のお顔は今でも思い出します。

良いと思ったものを渡せる喜びとプレゼントが決まった安堵感にみちていました。

 

結局、千鳥のモチーフの柄に『お世話になりました茶』という言葉とお名前を入れるご注文をいただきました。

3日後にサンプル画像を確認していただき、

発送したのはご注文いただいた日から1週間ほどでした。

喜んでもらえますように……。

発送の時、心の中でついつい思ってしまいます。

この『ごあいさつ茶』でお客様が笑顔になってくれるだけで嬉しいことな気がしてしまうのです。

 

発送を終えて、しばらく考えていたことがありました。

今回みたいな悩みって他のお客様にもあるかもしれない。

ウェブショップでオリジナルデザインと共に

絵はそのままで文字を注文してもらえるようにしよう!

そうして作ったのがカスタム対応でした。

数も10個から対応して、お値段も『ごあいさつ茶』と同じなのに、

お名前も入れれるので、ウェブショップでも人気商品です!

もちろんお店でも注文 いただけますので、気になる方はお声かけくださいね。