「結婚式の準備、何から始めたらいいか分からない…」そんな悩みをお持ちの方へ。
特に、ゲストへのおもてなしの要である「引き出物」「引き菓子」「プチギフト」の違いや選び方に迷っていませんか?この記事では、それぞれの意味合いから相場、そしてゲストに喜んでもらうための選び方のポイントまでを分かりやすく解説します。

「引き出物」「引き菓子」「プチギフト」って何が違うの?

結婚式や披露宴後、ゲストを見送る際に手渡す、感謝の気持ちのこもった贈り物。それが「引き出物」「引き菓子」「プチギフト」です。しかし、これらの違いをきちんと理解している人は意外と少ないのではないでしょうか?

ここでは、それぞれの意味合いと違いを詳しく解説し、ゲストに喜んでもらうための選び方のポイントをご紹介します。

そもそも「引き出物」とは?

「引き出物」とは、結婚式や披露宴に招待したゲストへ感謝の気持ちを表すために贈る贈り物のことを指します。かつては、結婚式の宴席で振る舞われた料理を、持ち帰りやすいように包んでゲストに持ち帰ってもらったことが由来とされています。時代とともにその形は変化し、現在では食器やタオル、カタログギフトなど、実用性の高いアイテムが主流となっています。

「引き菓子」は引き出物の一部だった!?

「引き菓子」は、その名の通り、引き出物として贈るお菓子のことです。かつては、引き出物の中に必ずお菓子が含まれていましたが、近年では、引き出物とは別に、もう一品感謝の気持ちを込めて贈るというスタイルが一般的になっています。そのため、引き菓子は引き出物の一部として捉えられることもありますが、現在では独立した贈り物として考えられています。

引き菓子として人気が高いのは、バームクーヘンや紅白饅頭などの縁起が良いとされるお菓子や、フィナンシェやマドレーヌなどの焼き菓子の詰め合わせです。日持ちのするものを選ぶと、ゲストに気を遣わせずに済みます。

「プチギフト」は感謝の気持ちを手軽に伝えるアイテム

「プチギフト」とは、結婚式の最後に、ゲスト一人ひとりに感謝の気持ちを込めて手渡す小さな贈り物のことを指します。「引き菓子」と混同されがちですが、プチギフトはあくまでもゲストへのささやかな感謝の気持ちを表すものであり、引き菓子のように、引き出物の一部として考えられてはいませんでした。

プチギフトの始まりは、欧米の結婚式でゲストにお菓子を渡す「ドラジェ」の習慣が日本に伝わったことだと言われています。当時の日本では、砂糖が貴重だったため、砂糖菓子を配ることでゲストをもてなしていました。時代とともに、プチギフトは、クッキーやチョコレートなどの定番のお菓子だけでなく、石鹸やハンドクリームなどの実用的なアイテムや、結婚式のテーマに合わせた個性的なアイテムなど、多種多様なものが選ばれるようになりました。

このように、「引き出物」「引き菓子」「プチギフト」は、それぞれ異なる意味合いと歴史を持つ贈り物です。これらの違いを理解した上で、ゲストに喜んでもらえる素敵な贈り物を選びたいですね。

結婚式の「引き出物」の相場は?ゲスト別でご紹介

結婚式の準備の中でも、頭を悩ませるのが「引き出物」ではないでしょうか?
「引き出物って一体いくらくらいが相場なの?」と疑問に思う方も多いはず。
そこで今回は、ゲスト別で見た結婚式の引き出物の相場や、予算の決め方について詳しく解説していきます。

親族に贈る「引き出物」の相場

一般的に、親族の結婚式ではご祝儀の額も多くなる傾向にあるため、引き出物の相場も高めに設定されています。特に、主賓として招待するような間柄のご親族には、より高額な引き出物を贈るのがマナーとされています。
具体的な金額の目安としては、以下の通りです。

関係性金額相場
両親・祖父母10,000円~30,000円
兄弟姉妹7,000円~15,000円
叔父・叔母5,000円~10,000円
いとこ5,000円~10,000円

上記はあくまで目安なので、地域や家系などの慣習も考慮しながら、最終的には自分たちの予算と相談して決めましょう。
高額な引き出物を贈る場合は、カタログギフトなどを利用してゲストに好きなものを選んでもらうのも良いでしょう。

友人に贈る「引き出物」の相場

友人への引き出物の相場は、3,000円~7,000円程度が一般的です。ただし、学生時代の友人や会社の同僚など、関係性によって金額を調整するのも良いでしょう。
近年では、引き出物とは別に、2,000円~3,000円程度の「プチギフト」を渡すケースも増えています。プチギフトは、クッキーや紅茶などの手軽なものが人気です。

会社関係の人に贈る「引き出物」の相場

会社の上司や同僚に贈る引き出物の相場は、友人よりも少し高めの5,000円~10,000円程度が一般的です。ただし、部署や役職によって金額を調整する必要がある場合もあるため、事前に会社の慣習などを確認しておくと良いでしょう。
上司や取引先など、特に目上の方には、失礼のないよう、高品質なものを選ぶことが大切です。ブランド物の食器やタオル、老舗店の和菓子など、贈る相手の好みや立場に配慮したものを選びましょう。

結婚式の「引き出物」の選び方のポイント

大切なゲストへ感謝の気持ちを伝える引き出物。せっかく贈るなら、ゲストに喜んでもらえるものを選びたいですよね。ここでは、結婚式の引き出物を選ぶ上でのポイントをご紹介します。

ゲストの年齢や家族構成を考慮する

結婚式のゲストには、年齢も家族構成も異なる様々な方が招待されます。贈る相手によって喜ばれるものは異なるため、ゲストの立場に立って選ぶことが大切です。

例えば、ご年配の方には、日常的に使える食器やタオルなどの実用的なアイテムが喜ばれる傾向にあります。若い世代には、流行を取り入れたおしゃれなアイテムや体験ギフトなども人気です。小さなお子様がいる家庭には、お子様も一緒に楽しめるようなお菓子や玩具なども良いでしょう。年齢層が幅広い場合は、カタログギフトを選んで相手に好きなものを選んでもらうという方法もあります。

テーマや会場の雰囲気に合わせる

結婚式に特定のテーマやコンセプトを設けている場合は、引き出物もテーマに沿ったものを選ぶと、より一層ゲストに喜ばれます。例えば、和をテーマにした結婚式なら、伝統工芸品や和菓子、洋をテーマにした結婚式なら、ブランド食器やおしゃれな紅茶などが考えられます。また、会場の雰囲気に合わせた引き出物を選ぶのも良いでしょう。格式高いホテルウエディングなら上質なアイテムを、ガーデンウエディングならナチュラルな雰囲気のアイテムを選ぶなど、会場の雰囲気との調和を意識することが大切です。

「引き菓子」「プチギフト」とのバランスを考える

引き出物は、引き菓子やプチギフトと組み合わせて贈ることが一般的です。それぞれのアイテムの予算配分や、全体のボリューム感などを考慮してバランス良く選ぶことが大切です。例えば、引き出物が高級なものである場合は、引き菓子やプチギフトは比較的手頃な価格帯のものでも構いません。逆に、引き出物がシンプルなものである場合は、引き菓子やプチギフトにこだわって特別感を演出するのも良いでしょう。

アイテム予算の目安選び方のポイント
引き出物5,000円~10,000円ゲストの年齢や家族構成、テーマなどを考慮する
引き菓子1,000円~3,000円日持ちがして、持ち運びやすいものを選ぶ
プチギフト300円~500円感謝の気持ちを伝える小さなギフトを選ぶ

上記はあくまでも目安なので、結婚式の規模や招待するゲストの人数などを考慮して、自分たちの予算に合ったバランスを見つけることが大切です。

「引き菓子」の選び方

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引き出物とともにゲストに感謝の気持ちを伝える大切なアイテムである引き菓子。ここでは、定番のものからトレンドのものまで、引き菓子の選び方について詳しく解説します。

定番人気の「バームクーヘン」

バームクーヘンは、木の年輪のように層になっており、「幸せが積み重なる」という意味が込められていることから、結婚式の引き菓子として定番の人気を誇ります。老若男女問わず好まれやすく、万人受けするお菓子と言えるでしょう。個包装になっているものが多く、ゲストに持ち帰ってもらいやすい点も魅力です。

バームクーヘンの選び方のポイント

  • 有名なお店のバームクーヘンを選ぶと特別感が出ます。
  • プレーン味の他に、チョコレートや抹茶など、様々なフレーバーがあります。ゲストの好みに合わせて選ぶと良いでしょう。
  • 小ぶりなものから、切り分けて食べる大きなものまで、様々なサイズがあります。予算やゲストの人数に合わせて選ぶようにしましょう。

縁起が良いとされる「和菓子」

和菓子は、日本の伝統的なお菓子であり、結婚式などの慶事にもよく用いられます。縁起が良いとされるモチーフや素材が使われているものが多く、感謝の気持ちを込めて贈るのに最適です。

縁起が良い和菓子

種類縁起が良い点
紅白饅頭紅白は、おめでたい席にふさわしい色とされています。
鯛の形をした最中鯛は「めでたい」の語呂合わせで、縁起物として親しまれています。
鶴や亀の形をした練り切り鶴は長寿、亀は万年と、どちらも長寿の象徴です。

おしゃれな「焼き菓子詰め合わせ」

クッキーやマドレーヌなどの焼き菓子の詰め合わせは、見た目も華やかで、特に女性ゲストから喜ばれることが多いでしょう。様々な種類のお菓子を楽しめるのも魅力です。

焼き菓子詰め合わせの選び方のポイント

  • おしゃれなデザインの箱や、リボンがかかったものなど、特別感のあるパッケージを選びましょう。
  • ゲストの好みに合わせて、クッキー、マドレーヌ、フィナンシェなど、様々な種類のお菓子を詰め合わせてもらいましょう。
  • 個包装になっていると、ゲストが持ち帰りやすく、分けやすいので便利です。

これらのポイントを踏まえつつ、ゲストの顔を思い浮かべながら、感謝の気持ちが伝わる素敵な引き菓子を選びましょう。

プチギフトの選び方

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プチギフトは、ゲスト全員に感謝の気持ちを伝えることができるアイテムです。しかし、いざ選ぼうとすると、「どんなものが喜ばれる?」「相場はどのくらい?」など、悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。ここでは、プチギフト選びのポイントやおすすめのプチギフト、マナーについて詳しく解説します。

プチギフトの相場は?

プチギフトの相場は、1人あたり300円~500円程度が一般的です。ただし、結婚式全体の費用や、引き出物、引き菓子の内容によって調整するようにしましょう。高額すぎるプチギフトはゲストに気を遣わせてしまう可能性があるので注意が必要です。

プチギフトを渡すタイミングは?

プチギフトを渡すタイミングは、主に以下の3つのタイミングがあります。

  • 披露宴の送賓時
    ゲストが一人ひとり帰っていく際に、新郎新婦から直接手渡しするのが一般的です。
  • ウェルカムスペース
    受付を済ませたゲストに、ウェルカムスペースで自由に取ってもらうスタイルも人気です。
  • 席に置く
    披露宴やパーティーの際に、各ゲストの席にあらかじめプチギフトを置いておく方法もあります。

それぞれのタイミングに適したプチギフトを選ぶようにしましょう。例えば、送賓時に手渡しする場合は、かさばらず持ち帰りやすいものが喜ばれます。

おすすめプチギフトをご紹介

プチギフトとして人気が高いアイテムをいくつかご紹介します。ゲストの顔を思い浮かべながら、喜んでもらえそうなものを選んでみましょう。

消え物系プチギフト

消え物系のプチギフトは、賞味期限内に消費できるものが多く、ゲストに負担をかけにくい点が魅力です。

アイテムメリットデメリット
焼き菓子(クッキー、フィナンシェなど)日持ちがするものが多く、持ち帰りやすいアレルギー対応が難しい場合がある
紅茶・お茶やコーヒーなどのドリンク比較的安価で、バリエーションが豊富重いものが多く、持ち帰りにくくなる場合がある
ジャムや蜂蜜などの調味料実用性が高く、もらって嬉しい人が多い瓶詰めのものは重くなってしまう場合がある

実用雑貨系プチギフト

実用雑貨系のプチギフトは、日常生活で役立つものが多く、記念として残せる点も魅力です。

アイテムメリットデメリット
ハンドソープや石鹸実用性が高く、誰にでも喜ばれやすいかさばるものや、香りが強いものは避けた方が良い
ハンカチやタオルデザインや素材が豊富で、結婚式らしい華やかなものが選べるかさばるものや、好みが分かれるデザインは避けた方が良い
エコバッグ小さく折り畳めるものが多く、持ち帰りやすいデザインや素材によっては安っぽく見えてしまう場合がある

個性派プチギフト

定番のプチギフトではなく、少し変わった個性的なものを贈りたい場合は、以下のようなアイテムもおすすめです。

  • 入浴剤
    リラックス効果も期待できるプチギフトとして人気です。おしゃれなパッケージのものや、香りが良いものを選びましょう。
  • キャンドル
    火を灯すと優しい光と香りが広がり、ロマンチックな雰囲気を演出できます。ただし、火を使うものなので、取り扱いには注意が必要です。
  • ミニ観葉植物
    お部屋にグリーンがあると、心が安らぎます。育てやすい種類を選んで贈りましょう。

「引き出物」「引き菓子」「プチギフト」のマナー

せっかく心を込めて選んだ「引き出物」「引き菓子」「プチギフト」も、マナー違反をしてしまっては台無しです。ここでは、結婚式の贈り物に関する基本的なマナーについて解説します。

「のし」のマナー

「引き出物」「引き菓子」には、基本的に「のし」をつけるのがマナーです。「のし」は、贈る気持ちを込めて包む日本の伝統的なラッピング方法。結婚祝いの贈り物には、紅白の蝶結びの水引を選び、「表書き」は「寿」「御結婚祝」「御祝」のいずれかを用います。

最近では、カジュアルな結婚式も増え、「引き菓子」や「プチギフト」に「のし」を付けないケースも。迷った場合は、プランナーさんに相談したり、招待客の顔ぶれを考慮して判断しましょう。

「のし」の書き方

「のし」の表書きの上段には、結婚を祝う気持ちを込めて「寿」「御結婚祝」「御祝」のいずれかを記します。下段には、贈り主の名前をフルネームで書きましょう。夫婦で贈る場合は、夫の氏名を中央に大きく書き、その左側に小さく妻の名前を添えるのが一般的です。旧姓を併記する場合は、氏名の前にカッコ書きで記します。

持ち帰りの配慮も忘れずに

結婚式の後、ゲストは「引き出物」などを持ち帰ることになります。重いものや大きいものばかりでは、ゲストに負担をかけてしまうことも。持ち帰りの負担を減らす工夫をして配慮しましょう。

「引き出物宅配サービス」の利用

「引き出物宅配サービス」は、結婚式場からゲストの自宅へ直接「引き出物」を届けてくれる便利なサービスです。ゲストは手ぶらで結婚式を楽しむことができ、重い荷物を持たずに済むので、遠方からのゲストが多い場合などに特に喜ばれます。最近では、多くの式場で導入されているので、ぜひ検討してみましょう。

「カタログギフト」の活用

「カタログギフト」は、ゲストが自分の好みに合わせて商品を選べるギフトです。かさばるものを避けたい場合や、ゲストの好みに合わせた贈り物をしたい場合におすすめです。最近では、体験型ギフトやグルメギフトなど、さまざまな種類の「カタログギフト」が登場しているので、ゲストの年齢層や好みに合わせて選ぶと良いでしょう。

まとめ

今回は、「引き出物」「引き菓子」「プチギフト」の違いや選び方、マナーについて解説しました。それぞれの意味や相場を理解し、ゲストへの感謝の気持ちを伝える素敵なアイテムを選びましょう。ゲストの年齢や家族構成、さらに会場の雰囲気などに配慮することで、喜んでくれるギフト選びにつながります。感謝の気持ちを込めて、素敵な結婚式を挙げましょう。