こんにちは!ごえん茶です^^♪

今回はごえん茶10周年を記念して、創立メンバーとデザイナーの4名にお話を聞きました。

「そもそも、どうしてごえん茶は始まったの?」
「10年続けてきて、どんなことがあった?」
「これから挑戦してみたいことは?」

そんな話を伺いながら、ごえん茶のこれまでの歩みを改めて振り返ってみました。
普段はなかなか聞く機会のない裏話や、それぞれの想いもたっぷりお届けしますっ◎

ぜひお茶を片手に、ごゆっくりおたのしみください〜!

※写真左から
代表(以下、殿)
創立メンバー(以下、ばーしー)
創立メンバー(以下、まっしゅ。)
デザイナー(以下、ぐっちゃん先生)

あの頃のわたしたち

どうしてお茶屋を始めようと思ったのですか?

ばーしー
もともと、殿の祖父母が金沢で100年以上続くお茶屋を営んでいました。
お茶を取り巻く市場の変化もあり、「これからどんな新しい挑戦ができるだろう?」と相談を受けたのが始まりです。
当時の私は別のお仕事をしていたので、並行しながら何ができるかを考えていました。

その中で最初に始めたのが、オリジナルパッケージのお茶を小ロットから作れるサービスです。
まずは簡単なWebサイトを立ち上げ、「こんなことができますよ」と発信したところから、取り組みが少しずつ動き始めました。

自分たちがお茶屋になるとは思いもしていませんでしたが、Webサイトを通じて少しずつお客さまとのご縁が生まれ、自然とお茶をお届けする機会が広がっていきました。

しばらくして、友人であったまっしゅ。さんも加わり、殿、私の3人で「どくろ茶」として、テイクアウトドリンクを自転車で販売するようになりました。
お茶をきっかけに会話が生まれたり、顔なじみのお客さまができたり。今のごえん茶にもつながる原点のような時間だったと思います。

10年前は、どんなお茶屋にしたいと思っていましたか?

殿
たのしい感じですね。
今もその気持ちは変わらないんですが、10年前はもっと単純に「たのしいことがしたい」という感覚だったと思います。
「こんなお茶屋さんあるんだ!」と驚いてもらえたり、思わず人に話したくなったり。
そんなお茶屋さんになったら面白いなと思っていました。

まっしゅ。
お茶屋さんには、ある程度「こういうもの」という形がありますよね。
だからこそ、その枠を少しずらしてみることで、個性やオリジナリティを出せるんじゃないかと思っていました。
お茶そのものはもちろん大切にしながらも、「こんなお茶屋さん見たことない!」と言ってもらえるようなお茶屋さんにしたかったんです。

創業当時はどんな毎日でしたか?

ばーしー
昼間は日々の売上を作るために自転車でお茶を販売して、夜はWebサイトから問い合わせや注文が入ると、吉本新喜劇をBGM代わりにひたすら作業していました(笑)。
イベント出展もたくさんしていましたね。
販売台やディスプレイも、毎回悩みながら手作りで用意していました。
販売中に手作り什器の留め具が出てしまい、お店の方にご指摘いただき、修繕に向かうこともありました。
そんなふうに試行錯誤の連続でしたが、とにかく目の前のことに必死だった記憶があります。

まっしゅ。
お店ができるまでは、本当に忙しかったですね。
なにせ私たちも初めてのことばかりだったので、毎日が初めてのことばかりでした。
「これで合っているのかな?」と思いながら、一つひとつ手探りで進めていた感じです。

今だから笑えるエピソードはありますか?

ばーしー
今はごえん茶のお茶を常設でお取り扱いいただいている渋谷ヒカリエさん。創業当時はポップアップイベントに参加させていただいていました。
1週間ほどの出店だったのですが、その期間中にたくさんの知り合いの方が会いに来てくださって。その中で、とある旅行会社のご担当者さまをご紹介いただく機会がありました。

すると、「愛知県蒲郡市のラグーナテンボスで京マルシェをやってみませんか?」とお声がけいただいたんです。
当時は本当に『なんでもやってみよう』という時期だったので、「やってみます!」と即答しました(笑)。

とはいえ、その頃はまだ自分たちのお茶も今ほど種類があったわけではなく、もちろんマルシェ等を主催したこともありません。
そこで、いろいろなお店の方やイベント関係者の皆さまにご協力いただき、お菓子や京野菜、お漬物などを集めて、冷蔵ケースも自分たちでレンタルして「京マルシェ」の開催に漕ぎ着きました。

今思うと、よく引き受けたなと思います(笑)。

今でこそイベントの知見もありますが、当時は二人とも物販の経験がほとんどありませんでした。
1週間Airbnbに滞在しながら、毎朝まだ暗いうちに始発で会場へ向かうような生活をしていましたね。
京都から出店にご協力いただいた皆さまや友人が助っ人に来てくれて、支えてもらいました。

本当に手探りでしたが、たくさんの方に助けていただきながら、一つひとつ挑戦していた時期だったと思います。

デザインの原点は、ほっとする気持ち

初期のブランドイメージはどんなものでしたか?

ぐっちゃん先生
和の雰囲気を大切にしながら、切り絵のようなテイストのデザインにしたいという思いがありました。それが、今でも人気のお相撲さんや舞妓さんなどのシリーズです。

当時は私がイラストを描き、それをばーしーちゃんが調整して形にしていく、という流れで制作していましたね。

その後、私も本格的にデザインに携わるようになり、「和の雰囲気を大切にしながら、かわいくてモダンなデザインを作ろう」と生まれたのが、水引モチーフのデザインです。

色使いについても、最初は「ごえん茶らしい色」として10色に絞っていましたが、今ではその枠にとらわれず、さまざまなカラーを取り入れながら、かわいいデザイン作りをたのしんでいます(笑)。

デザインでずっと大切にしていることは何ですか?

ばーしー
「誰も傷つけない」というところですね。

ぐっちゃん先生
その通りですね。
とはいえ、「こういうルールでいこう」と最初から決めていたわけではありません。
なんとなく、お茶を飲んだときにほっとするあの感覚をイメージしながらデザインしてきた結果、自然と今のごえん茶らしさにつながっていったような気がします。
例えば、節分の鬼さんのデザインがあるのですが、ニコニコ笑顔でやわらかいイラストにしています!

商品開発秘話はありますか?

ばーしー
実は、私たちは最初から「ごえん茶」という名前だったわけではありません。
当初は、「京都ぎょくろの どくろ茶」という名前で活動していました!
殿が名付けたのですが、なぜ「どくろ茶」だったのかというと、「玉露」と「どくろ」の語感が似ているから。
ロゴマークも、茶の字がどくろのお顔に見えてきて、すんなり決まりました。



現在の「ごあいさつ茶」の原型も、この頃に生まれています。
当時は、名刺代わりに交換できるビジネスシーン向けのお茶として「ごあいさつシリーズ」を展開。また、結婚式のプチギフトなどでお使いいただける「ごえんシリーズ」もご用意していました。

まっしゅ。
それらを、いろいろな言葉を添えたお茶として新しい形で展開しようとなった時、「ごあいさつ茶」という名前はすぐに決まりましたね。
東京のイベントでもご好評をいただいて、「これは面白いね」とたくさんの方に手に取っていただけたので、最初から手応えを感じていました。

ばーしー
chayoriは、ごあいさつ茶が売れるようになってきた頃、初めての展示会に向けた新作として生まれました。

もともと、手紙のように気持ちを届けられる「贈れるお茶」を作りたいと思っていたんです。
そこで、「お茶のお便り」から「お茶より」、それをローマ字にして「chayori」にしよう!というアイデアが生まれました。

実はこのブランド名、ぐっちゃん先生とのLINEのやり取りの中で、ほんの1分ほどで決まったんです(笑)。
「これ、いいね!」とすぐに意見が一致して、そのままお茶のお便り「chayori(ちゃより)」という名前になりました。

昔のパッケージを見ると、どんな気持ちになりますか?

まっしゅ。
ごあいさつ茶やchayoriとは別で、自分たちで切り貼りしたり、絵本を作ったり、クリエイティブで斬新なものを生み出していたことを思い出しますね。

ぐっちゃん先生
ありましたね〜!
私が水彩でイラストを描いて、プロッターでカットして、それがティーバッグのタグになるみたいな!

まっしゅ。
だいぶ凝ってますよね。あれは、「はなぎょくろ」ができてからどう展開するかを考えているときに作りました。

ばーしー
あか色のお茶は赤ずきんちゃん、あお色のお茶は青い鳥、きみどり色のお茶はかぐや姫、だいだい色のお茶は三匹のこぶた!

それぞれのモチーフが切り抜かれたデザインになっていて、取り外すとタグとして使える仕掛けになっていました。
中には手詰めしたはなぎょくろが3包入り。開くと、それぞれの絵本のストーリーが描かれていて、とってもかわいかったですね。

今でも思い入れのあるシリーズなので、いつかまた皆さんに手に取っていただけたら…なんて思ったりもします!

10年経った今

10年続けてきて、一番うれしかったことは?

ばーしー
今が一番いい状態だと思えていることが、何よりうれしいですね。
10年続けてきたからこそ、「今がいちばんたのしい」と感じられることは本当にありがたいなと思います。
そして、一緒に働くみんながライフステージの変化を迎えながらも、ごえん茶に関わり続けてくれていることにも、とても感慨深さを感じています。

まっしゅ。
お店ができてからのことを振り返ると、アンダーグラウンドから地上に出たような感覚があります(笑)。
それまでは知る人ぞ知る存在だったのが、お店を構えたことで、もっとたくさんの方にごえん茶を知っていただけるようになりました。

そして何よりうれしいのは、10年前に出会ったお客さまが今でもごえん茶のことを覚えていてくださり、変わらずお店に足を運んでくださることです。
長い時間を経てもつながりが続いていることに、大きな意味があると感じています。

昔と比べて、お店はどう変わりましたか?

ばーしー
初めの頃は、来店されたお客さまの数を手書きで正の字を書きながら数えていましたし、お会計も現金だけでした。
そこから商品数も増え、働き方も少しずつ変わり、その時々に合わせて改善を重ねてきました。

10年の間に少しずつ形は変わってきましたが、「もっと、たのしい良いお店」という気持ちは、ずっと変わらないですね。

まっしゅ。
最初の2〜3年くらいは、今振り返ると文化祭の模擬店のようなノリもあったかもしれません(笑)。
だからこそ、「こうしなければならない」というマニュアルもほとんどありませんし、その考え方は今もあまり変わっていません。
それぞれが自分の個性を活かしながら、「もっとこうしたら良くなるかも」と考えて、一緒により良い方向へ進んでいくことを大切にしています。

そして今では、スタッフの顔ぶれも落ち着き、安心して一緒に歩んでいけるチームになってきたと感じています。

「ごえん茶らしいな」と感じる瞬間はありますか?

ばーしー
みんながそれぞれ、「これをやってみたいな」と思った時に、自分から動いてくれるところですね。それぞれの得意なことを活かしながら、お互いに相談したり、助け合ったりしながら一歩ずつ進む。
そうした個性を尊重しながらも、思いやりをもって仕事にあたる雰囲気は、昔から変わらずみんなが大切にできているところです。

まっしゅ。
そうですね。
その人の立場になって考えられることって、とても大事なことだと思います。

殿
私は、人や機会とのご縁にすごく恵まれてきたんだと思います。
一緒に働いてくれるスタッフとの出会いもそうですし、「こんなことをやってみませんか?」と声をかけていただく機会や、みんなの発想力も含めて、本当にいろいろなご縁に恵まれてきました。
そういう一つひとつの積み重ねが、今のごえん茶につながっているように思います。

これまでの10年、そしてこれから

10年前には想像もしなかった出来事の連続だったという皆さんのお話からは、「まずはやってみよう」という気持ちと、その先で生まれたたくさんのご縁が感じられました。

少しずつ形は変わっても、人とのつながりを大切にしながら歩んできたことは、昔も今も変わりません。

これからのごえん茶が、どんな景色をつくっていけるのか。

次回は、未来への挑戦や、これからのごえん茶についてのお話をお届けします。
ぜひ、あわせてご覧いただけたらうれしいです^^